ImageProが私の照明のスロットに入らないのですが。何が悪いのですか?

まず、適切な照明フィクスチャが使用されているか確認してください。Roscoでは、以下の4種類のフィクスチャのみがImageProで使用できること確認しています。

Altman Shakespeare - HX600、CDM150
ETC Source Four - HPL 575、HPL375、HID150
Selecon Pacific - GLC600、MSR575、80v、
Strand SL - GLC 600 (「Broadwayシリーズ」を推奨)

ImageProのバックプレートは、これら4種の照明に装着できるように独特の形状にデザインされています。Selecon Pacificを使用して問題が発生した場合、プレートが、絞りスロットのガイドトラックと揃っていることを確認してください。

これら4種類のフィクスチャのいずれかを使用している場合、ファンボックスの長手方向が照明フィクスチャの前面を向くよう、ImageProが正しく取り付けられていることを確認してください。さもないと、照明の上側シャッターが邪魔になって、ImageProを絞りスロットの一番奥まで入れることができません。

最後に、フィクスチャの懸垂ヨークの邪魔にならず、絞りスロットにImageProが直接挿入できるように、照明をわずかに下に傾ける必要があるかもしれません。ImageProが絞りスロットに正しく装着できると、照明の焦点を、問題なくどこにでも合わせることができます。

ImageProを、750ワットランプの入ったETC Source Fourに使用できますか?

ImageProは、750ワットランプで使用しないでください。750ワットランプの発熱量や赤外エネルギーが多いので (ImageProのZガラスによって反射される)、Source Fourの反射器が破損することがあります。皮肉なことに、ワット数の大きなランプを使用しても、iProスライドの寿命はさほど短くなりません。

ETC Source Four JrでImageProを使用することはできますか?

現在、ETC Source Four Jrの小さなゲートに装着できるImageProモデルはありません。その開発をすべきかどうかを決定するために、現在、その需要について調査中です。

ETC Source Four ZoomでImageProを使用することはできますか?

はい。ただし、ランプの大きさが575ワット以下でなければなりません。

金属ハライド光源でImageProを長期間使用することはできますか?

物理的に、ImageProは、Altman Shakespeare、ETC Source Four、Selecon Pacific、Strand SLに装着することができます。本書の執筆時点で、以下のオプションが試験されています。

Altman Shakespeare CDM 150 - 使用可能。スライドの寿命は通常と同じ。
ETC Source Four HID 150 - 使用可能。スライドの寿命は約20%延びる。
ETC Source Four MSD 250 –高温すぎる。スライドが焼ける。
Selecon Pacific MSR 575 - 使用可能。スライドの寿命は通常と同じ。
Selecon Pacific 80v - 使用可能。スライドの寿命は通常と同じ。

ImageProがSelecon Pacificに装着できません。どうしたらよいですか?

Selecon Pacificの絞りスロットのガイドトラックは、スロットの後方に向かって狭くなっています。ImageProのバックプレートには、ユニットの背面に向かって羽のように広がったタブがあります。このタブで、Selecon Pacificの絞りスロットの後方トラックの中に入るようになっています。ImageProのタブの上と下のタブが両方ともトラックに入っていることを確認してください。

iProスライドがマウントピンの中で緩過ぎ (またはきつ過ぎ) ます。どうしたら直りますか?

ImageProの塗装の厚みによって、iPro Slideがマウントピンの中で緩過ぎる (またはきつ過ぎる) ように見えることがあります。

緩過ぎる場合–マウントピンのすぐ内側にあたるImageProのプレートに、布テープを貼り付けてください。テープの厚みによって、スライドがわずかに押し上げられ、しっかりと固定されるようになります。

きつ過ぎる - スライドに下方向に力を加え、iProスライドがマウントピンの中に完全に入るようにします。次に、スライドを上方向に押して取り出します。これを数回繰り返すと、スライドを入れる際の摩擦の原因となっていた、塗装の余分な厚みが磨耗します。

スライドを投影する際に、画像の上の部分がわずかに欠けます。何が悪いのですか?

ImageProが絞りスロットの一番奥まで入っていることを確認します。ユニットをゆすって、スライドを一番下まで落下させ、全面に光が当たるように正しく配置してください。また、iProスライドがマウントポストの一番下まで入っていることも確認してください。最後に、ImageProを取り付ける際にシャッターにぶつけないように注意してください。

手持ちのディマーや回路があまりありません。ImagePro専用の回路が必要ですか?

ImageProは、照明フィクスチャと同じ回路に一緒に接続することができます。ご自分で専用ケーブルを自作されるか、RoscoのHybrid Two-Fer (部品番号 265-25500-0000) (メス2ピンとアースコネクター、および、ImagePro用メスEdisonコネクター付き) をご利用ください。これを使用すると、ImageProとフィクスチャを同じディマーに差し込むことができます。ImageProの変圧器に加わる電圧が、照明フィクスチャに加わる電圧と一緒に低下します。電圧が低下するとファンの速度の低下しますが、iProスライドを冷却できる程度の送風量は確保できます。

ImageProを240Vや100Vの交流電源でも使用できますか?

120V以外の交流電源で使用できる、ImageProの海外向けバージョンが入手可能です (製品番号:265-25100-0240)。この海外向けバージョンは、100V~240V、50~60Hzの全電圧に適合する自動検出変圧器を使用しています。

ファンを回転させずにImageProを使用することはできますか?

いいえ。ファンを回転させないとiProスライドは直ちに焼きついてしまします。

ファンが動作していないようなのですが。何が悪いのですか?

変圧器に電源が供給されていることを確認してください。電源が供給されている場合、ファンと変圧器のどちらに問題があるかを判断する必要があります。電源コンセントが抜いてあることを確認します。ファンボックスの下側から、カバーを保持しているネジ4本を外します。(ファンカバーの端に近い部分に4本のネジがあります。)カバーを取り外し、ファンの電源バレルコネクターがしっかりと入っていることを確認してください。

コネクターが緩んでいない場合には、分解します。電圧テスターを変圧器に差し込み、バレルコネクターのピンに12Vの電源が来ていることを確認します。(コンセントに変圧器を差し込む必要があります。コンセントの電気で感電しないように十分注意を払ってください。)変圧器が正常に動作している場合には、ファンを交換する必要があります。Roscoでは、簡単に取り付けることができるように、バレルコネクター付きの交換用ファンを販売しています (部品番号:265 25101 0000)。

電圧テスターに電圧が表示されない場合には、変圧器を交換する必要があります。Roscoでは、簡単に取り付けることができるように、バレルコネクター付きの変圧器を販売しています (120V部品番号:265 25000 0005。100~240V部品番号:265 25000 0006)。

ImagePrのZガラスが破損しました。それがない状態でImageProを使用してもよいですか?

いいえ。Zガラスがない状態でImageProを使用すると、iProスライドは直ちに焼きついてしまします。交換用Zガラスは、RoscoまたはRosco代理店から入手可能です (部品番号:120 38070 0860)。

Zガラスはどのように清掃したらよいですか?

Zガラスは赤外線反射器専用に設計されています。毛羽の出ない布と変性アルコールで丁寧に清掃してください。Windex™のようなアンモニア系の洗浄液は使用しないでください。

照明の電源を初めて入れたときに、iProスライド付近のフィクスチャから煙が出ました。何が悪いのですか?

スライドが照明で初めて加熱される際に、スライド表面に付着している過剰な埃やインクが燃えて、煙がわずかに発生することがあります。この煙は1分ほどで消えるので投影の質には影響しないはずです。

照明の電源を初めて入れたときに、ランプから煙が出ました。煙が止まらず、画像が燃えて薄くなり始めました。何が悪いのですか?

これには次の2つの原因が考えられます。

a) ファンが動作していません。回路を点検して、上で説明した故障診断を実行してください。

b) ImageProが逆向き、すなわち、ファンボックスがランプの後方を向いた状態で入っています。このように取り付ける (実はこのように取り付けることは非常に困難なのですが) と、スライドがランプの熱に直接晒され。数分間で燃えてしまいます。ImageProがランプの前面を向くように取り付け直してください。すぐにこの問題が発見できなかった場合には、新しいスライドに交換しなければなりません!

コンビネーションで投影できるように、照明の通常の (スタティック) ゴボスロットに、もう1枚ゴボを入れてもよいですか。

ありスチールまたはガラスゴボを重ねて入れると、おもしろいコンポジットエフェクトが作成できます。

投影された画像にしみや指紋や汚れが見えます。どうしたらきれいにできますか?

スライドは注意して取り扱ってください!iProスライドカートリッジには、耐熱バリヤーフィルムと画像が印刷されたフィルムの2つのプラスチックの層があります。

耐熱バリヤーフィルムは非常に壊れやすいプラスチックで、指紋や汚れや傷が付きやすくなっています。毛羽の出ないやわらかい布で、静かに指紋や汚れを落としてください。洗浄液は一切使用しないでください。スライドマウントから外れるので、あまりフィルムに力を加えないでください。耐熱バリヤーフィルムの内面を洗浄しようとしてスライドを分解しようとしないでください。

画像はプラスチックフィルムにインクで印刷されています。このインクは水に溶けやすいので、画像を洗浄する際に液体を使用してはなりません。フィルムの印刷面はスライドの内側に向くように取り付けられていますから、相対的に汚れが付きにくくなっています。画像フィルムの印刷されていない面は、毛羽の出ない柔らかい布で静かに指紋や汚れを落としてください。洗浄液は一切使用しないでください。スライドマウントから外れるので、あまりフィルムに力を加えないでください。画像フィルムの内側を洗浄しようとしてスライドを分解しようとしないでください。

スライドの内側に汚れが入ったら、スライドマウントの間に静かに息を吹きかけ、汚れを吹き飛ばしてください。スライドにつばを飛ばさないように注意してください。水分が入ると画像コーティングが損傷する恐れがあります。圧縮空気のスプレー缶は使用しないでください。液体の噴射剤によってスライドが破損することがあります。

フィルムを清掃しようとして、スライドカートリッジを開かないでください。iProスライドは開くようにできていません。開くと、フィルムやスライドマウントが破損することがあります。

耐熱スライドを清掃しましたが、耐熱バリヤーフィルムの上のしみが取れず、投影像上に表示されてしまいます。

指紋や汚れは直ちに除去しないと、耐熱バリヤーが損傷し、しみとなって投影されていまします。しみが投影されるようになったら、もう直すことはできません。また、寿命 (15時間ないし50時間) 間近のスライドでは、過剰な熱によってプラスチックフィルムが分解し、こうしたしみとなって現れてくることがあります。このしみが現れたら、スライドの交換時期なので新品と交換してください。

投影された像の粒子が粗いのです。何が悪いのですか?

ガラスゴボやPANI 投影やデジタルビデオ投影に比べて、iProスライドの粒子は粗くなっています。しかし、ほとんどの場合、画像の質は、許容範囲内のはずです。色の「ディザリング」が過剰であったり、プリンターヘッドの縞模様がはっきりとわかったり、ピクセル化に伴う画素の空隙が見えることはまずないはずです。iProスライドの投影画像は、色がスムースにブレンドされ、黒は明確に不透明で、リッチな色彩空間が表現されているはずです。ご自分でiProスライドを印刷する場合、アートワークやプリンタの設定を調整する必要があります。

iProライブラリの中の特定の画像が好みなのですが、その中央にRosco のウォーターマークが入っています。ウォーターマークのない画像を印刷したいのですがどこで入手できますか?

iProスライドライブラリの画像はRoscoから購入できます。ライブラリには、購入前に好みの画像を選択しやすくするという役目があります。ご希望の画像のiProスライドを入手するには、RoscoまたはRoscoの代理店にご注文ください。ご注文の際には、スライド識別用のP番号をメモしておいてください。

ImageProを背面投影や前面投影で使えますか?

画像フィルムにデザインを印刷する際には、前面投影で使用できるような方向に印刷されます。(投影される画像は、正常通りに、左から右へと読めるようになっています。)

デザインを背面投影で使用したい場合、デジタルアートワークを水平方向に裏返してから印刷してください。次に、これを通常の方法でスライドを組み立てると、背面投影された画像は正常に表示されます。

注文したiProスライドを投影したところ、画像が裏返しになっていました。どうしてこうなったのですか?

Rosco iProスライドは、注文時に特に指定されない限り、前面投影で使うように製作されます。スクリーンの後ろから投影する場合、画像フィルムを裏返しにする必要があります。前面投影で使うように製作されたiProスライドは修正することはできません。この修正は、画像が印刷される前のデジタルアートワークの時点で行われなければなりません。

自分でiProスライドを印刷したいのです。どんなプリンタやフィルムが必要ですか?

インクジェットプリンタをお使いください。レーザープリンタのトナーは熱に耐えられないので、レーザープリンタは使用できません。市販のインクジェットプリンタはほぼすべて使用できますが、形式が異なると、画質も異なります。

近所の文房具店で販売されている市販のインクジェット用透明シートであれば、大体使用できるはずです。先ほどと同じように、シートのメーカーが異なると、画質も異なります。

Roscoでは2002年秋より、専用のiPro Slide Filmを販売しています。このフィルムを使用すると、素晴らしい画質が得られます。

私は、iProスライドキットを使用して自分でスライドを作成しました。 ところが、a) 色が明るくありません。 b) 画像がディザー処理されています。 c) 投影された画像が色あせて見えます。d) アートワークがぎざぎざになりました。 どうしたらよいですか?

iProスライドの作成は一見簡単なようですが、良好なiProスライドを作成することはある程度複雑な作業であり、ユーザーの試行錯誤が要求されます。どのプリンタ設定とどのデジタル調整を組み合わせればプリンタから最適な結果を引き出すことができるかを、決定する必要があります。さらに、印刷の状態が良好になるような設定は、必ずしも投影に適した設定とは限りません。

a) 明るい色を得るには、印刷の前に、お使いのプリンタで、彩度を増加するように調整できることを確認しておく必要があります。

b) グラデーションやカラーブレンドが粒状 (ディザー) に見える場合には、印刷解像度の設定を高くする必要があります。デジタルファイルの解像度は増加しないでください。233 dpiよりも大きなファイルサイズにしても、スムースな投影像にはなりません。.

c) コントラストを増加して全体の明るさを下げ、投影される画像の「露出」を正しい状態に維持する必要があります。さもないと、投影したときに色があせて見えることがあります。

d) 印刷の前に、デジタル画像が233 dpiであることを確認します。画面上では、これより小さいファイルでも良好に見えるかもしれませんが、解像度が低い画像はあまりよい状態に投影されません。特に、通常のjpgやgif 画像は72dpiしかありませんので、iProスライドの画像としては不適当です。

RoscoのiPro Slide Serviceは、迅速で高信頼で安価です。できる限りRoscoにスライドを注文されるよう、お勧めします。当社のグラフィックアーティストは、最良の投影を実現する上で必要なアートワークや印刷調整を行います。

私のiProスライドの画像を変更したいのですが、スライドがうまく分解できません。どうしたらよいですか?

iProスライドは1度しか使用できない使い捨て製品です。分解して再使用するようにはできていません。

「リサイクル」されたスライドマウントで作成されたスライドは、所期の寿命を持っていません。ランプの熱に長時間さらされるとスライドマウントがそり、スライド内を空気が通りにくくなり、やがて完全に破損します。さらに、耐熱バリヤーフィルムは、使用後50時間を経過すると劣化し、画像保護の役目を果たさなくなってきます。

私のスライドは、思っていたよりも寿命が短かったのです。何が悪いのですか?

当社で実際に試験したところ、iProスライドの典型的な寿命は15時間ないし50時間でした。スライドの寿命にはさままざな影響因子があります。

a) 使用する照明フィクスチャが、ホットスポットがなく、フラットフィールドの焦点に正しく合っていること確認してください。

b) 黒や濃紺の部分が多いデザインでは、熱が多く吸収されるので、スライドが早く劣化します。

c) iProスライド上またはその近くに照明の焦点が当たると、スライド上に過剰な熱が蓄積され、スライドの色が早くあせます。

d) フィクスチャには様々な種類があるため、フィクスチャの種類が異なるとスライドの寿命も変化する可能性があります。

e) プリンタによってインクの成分が異なるため、自作のiProスライドでは色が早くあせる可能性があります。

スライドの寿命を長くすることのできるImageProユニットはありますか?小売店や建築や商業目的に投影設備を常設したい場合にはどうしたらよいですか?

現在、当社では、ImageProを常設する際に応用できる長期的ソリューションを見つけるべく鋭意作業をおこなっています。おそらく、2003年第2四半期には製品が完成するものと思われます。現時点では、Rosco Spectrumgoboを使用すれば、現在入手できるほぼすべてのフィクスチャを使って素晴らしい写真クオリティの投影ができます。Spectrumgoboは、長期間設置する場合に最適で、画質を劣化させずに数年間にわたって使用することができます。Spectrumgoboの詳細についてはRoscoまでお問い合わせください。

私はImageProに使用するためのデザインを制作中です。アートワークを準備する際にはどんな点に注意すればよいですか?

アートワークの作成や、良好な投影を行うためにデザインを変更する方法や、iProスライドとして出力するファイルの準備に関するガイドラインについては、当社のウェブサイトをご覧ください。詳しいアートワークの作成方法が記載されています。